台風空想



プロジェクト概要

コンセプトConcept

台風が接近しつつある時のそわそわした気分。自分の町に台風は来るのか、どんな対策が必要だろうか、台風のこれからについてあれこれ空想を巡らせることでしょう。自ら状況を把握し、自分なりに今後の展開を予測して、早めに行動を起こす。災害に備えるためには、台風がどのような動きをして、どのような影響を及ぼすのか、日頃からイメージトレーニングをしつつ想像力を高めておく必要があります。
台風に関して最も信頼できる情報といえば、気象庁が発表する台風情報でしょう。これは、自然科学的な方法による測定の成果を基に、スーパーコンピュータで計算して得られる台風予報です。こうした信頼性の高い情報を理解するための知識を学ぶことはもちろん重要ですが、災害に対する備えを高めるためには、もっと積極的にまずは自分で想像してみて、その結果を検証できるような場も必要ではないでしょうか。自分自身で今後の台風の動向を想像し、日頃からその結果を観察して学習することが、台風に関する感覚を養うことにつながると考えています。
「台風空想」は、このようなイメージトレーニングに使えるように、台風に関する空想結果を利用者ごとに継続的に蓄積していける仕組みになっています。このような履歴管理機能を使って、あなたの「空想力」の向上を把握することもできるでしょう。また「台風空想」は参加型メディアとしての機能も備えており、皆さんの空想を一枚の動く地図の上に時々刻々と可視化することで、台風の今後を占うみなさんの多様な想像力を共有できるようになっています。直感で台風の動向を占う人や、長年の経験から台風の動向を予感できる人。必ずしも科学的な方法ではないかもしれませんが、他人の空想を参考にしながら徐々に自分なりの方法を見出していけばあなたの空想力はさらに研ぎ澄まされていくでしょう。そんな鋭い人たちが世の中に増えればよいなぁと期待しています。

サイト名称「台風空想」についてabout site name "Typhoon Imagination"

本サイトで提供する情報は、気象庁が発表した台風情報と、参加者が空想した情報で構成されています。しかし後者はいわゆる自然科学的な方法に基づく「台風予報」「台風予想」「台風予測」ではなく、むしろ「空を想う」人々の「想像力」「直感」「予感」に基づく情報と言えます。したがって、空想を楽しむのはほどほどに、防災目的には必ず気象庁の台風情報をご確認ください。

システムsystem

台風空想では、気象庁が発表する台風情報の上に参加者が空想した情報を重ね合わせ、1枚の地図上に台風のこれからに関する情報を可視化しています。ここで注目していただきたいのが台風空想の地図表現です。実はこの地図は「正距方位図法」という地図投影法で描かれており、中心からの距離と方位が正しく表現されています。この地図を利用すると、台風の現在位置や予報位置が現在地から見てどこにあるのかを容易に把握できるようになります。この地図表現は他のウェブサイトには見られない独自機能です。
また空想する際にもこの地図にはメリットがあります。台風の中心を地図の中心に位置合わせすれば、中心から見た各地の方位を正しく把握できるのです。さらに参加者の空想を支援するためのツールとして、デジタル台風の類似台風経路検索機能もサイトでは提供しています。
参加者の空想力はポイントとして計算します。ポイントは台風の中心位置と中心気圧のそれぞれに対して計算し、両者を組み合わせた総合得点を算出します。台風の面白いところは、個々の台風の発生から消滅まで、また年間を通して発生するいくつかの台風について、反復的に空想を試す機会が訪れることです。こうして反復的に空想を繰り返すことによって蓄積されていく総合得点のランキングを用いて、真に空想力に優れた参加者を見つけていきたいと考えています。

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